のぼり旗を立てるのに欠かせないのが、「チチ」と呼ばれるパーツです。
実はチチを左辺と右辺のどちらに付けるかによって、オリジナルのぼり旗の視認性が大きく変わります。
本記事ではのぼり旗に取り付けるチチの位置について、左チチと右チチの違いに焦点を当てて詳しく探ってみました。
チチの位置の違いに注目し、最適な向きを選ぶことでのぼり旗の販促効果が一層高まりますので、オリジナル印刷制作の参考にお読みいただければ幸いです。
1. のぼり旗のチチとは

そもそも、チチとはどのようなものかご存じでしょうか?
チチはのぼり旗をポールに固定するために取り付けられた輪っか状の布のことを指し、地域によっては「チギレ」や「チギリ」とも言います。
名称の由来には動物の乳首のように連なっているからという説があり、のぼり旗はそもそも、戦国時代には「乳付旗(ちつきばた)」と呼ばれていました。
チチの他にも、のぼり旗の仕立てにはチチを取り付ける箇所を袋状に縫ってポールを覆う棒袋という方法もあります。
2. チチの取り付け位置

のぼり旗のチチは、太いポールを通す左辺または右辺と、かんざしと呼ばれる細いポールを通す短辺の2か所に取り付けます。
のぼりの左辺に取り付ける場合は左チチ、右辺の場合は右チチと呼び、どちらに付けるかはお客様ご自身でオーダー可能です。
左チチと右チチの仕様に違いはなく、一般的なのぼり旗の大きさであるW600×H1,800mmサイズの場合は、短辺に3個、長辺に5個のチチを付けて制作するのが定番となっています。
3. 左チチと右チチの違い
左チチと右チチでは、チチの個数や仕立てに違いはありません。
ではどこに違いがあるのかというと、オリジナルのぼり旗をポールに取り付ける方向、即ち「見え方」の違いです。左チチと右チチの違いは、のぼり旗の名入れプリント面の見映えに大きく影響します。
左チチののぼり旗が多い理由

のぼり旗は左チチで仕立てられるケースが多く、当通販店におきましても、ご注文いただく激安オリジナルのぼり旗の大半が、左チチ仕様です。
この理由には、日本では車両が左側通行であることが挙げられています。
ロードサイドに設置することが多いのぼり旗は、進行方向から名入れ面が見やすい左チチで製作するのが一般的です。この配置でのぼり旗を立てると、車両の進行方向から見た時、オリジナルのぼり旗のデザイン面(印刷面)が正しい向きでドライバーの視界に入るようになります。
日本の左側通行は明治時代から明文化されていたそうで、古くから店舗装飾や交通看板などに活用されるのぼり旗の名入れ作成において左チチが定着したというのも、納得できるのではないでしょうか?
そのような経緯から、オリジナルのぼり旗の標準的な仕様として、お客様の大半が左チチで印刷製作されます。
右チチののぼり旗が選ばれるシーン

左チチののぼり旗が多いとはいえ、設置する環境によってはせっかくプリント作成した特注デザインが見えづらくなってしまう場合もあり、右チチで発注される方もいらっしゃいます。
オーダーメイド制作の際によくあるのが、のぼり旗を立てる予定の場所に右から風が吹き込むケースです。
のぼり旗は風になびきやすいため、風に煽られると捲れたり裏返ったりして、印刷面が見えづらくなります。
左チチののぼり旗が風に吹かれて丸まってしまう、裏向きになって名入れデザインが反転して見える場合は、右チチののぼり旗を作成するのがお薦めです。

また寺社の参道や商店街など、通行人が一定方向に歩く広い通りでは、左右両側にのぼり旗を立てることがあります。
そういったシーンで左チチののぼり旗を右側に立てると、プリント面が反転して見えるのが気になるところです。
左側には左チチ、右には右チチというように、見え方の違いを活かし、チチの位置が異なるオリジナルのぼり旗を併用すると見た目が向上します。
まとめ
のぼり旗を構成するパーツの中でも小さくてあまり目立たないように見えるチチですが、プリント面を綺麗に見せるためには欠かせない重要な部分です。
当通販ショップでは右チチよりも左チチで格安オーダーメイド製作を承るのぼり旗が多いものの、のぼりを立てる場所の風向きや配置のレイアウトによっては、右チチでオリジナル作成する方が良いケースもあります。
左チチ・右チチの見え方の違いを把握しておくと、特注のぼり旗を一層目立たせることが可能です。
オリジナルのぼり旗を激安価格にて制作・販売する「のぼりモール」では、左チチ・右チチどちらの仕様でもオーダーメイド注文を承ります。
左チチと右チチのどちらで製作すればいいか迷われた際も専任スタッフが相談に乗らせていただきますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。